はじめに
報道・バラエティからYouTubeまでいろんな場所で華々しく活躍するイェール大学助教授・成田悠輔さん。
VERYで子育ての悩みを成田さんがバッサリ斬っていました。気になる部分をピックアップしてみます。
東京の子育ては選択肢が多すぎて迷う
Q. 東京の子育ては選択肢が多すぎて迷います。
夫婦ともに地方出身で、東京の子育てに馴染みがありません。東京の子は勉強や習い事を含め、豊かな文化資産に触れているような気がしますが、何を選んだらいいのかわかりません。保育園もモンテッソーリ、のびのび系、お勉強系などたくさんあり、その先は小学校受験?中学受験?など、選択肢がありすぎて正解がわからず不安です。(36歳/0歳男の子)
VERY
A. はっきりした意志がないなら、他人がやっていることに乗っかってみる。
都会は学校もレストランも家具屋さんも多すぎて、一生かかっても探りきれないところが良さでもあり駄目さでもある。そうすると2つの道しかありません。
自分の好きなものやすべきことを理解して自分で選び抜いた道を突き進むか、よくわからないから周りや多数が良いと言うものに乗っかるか。迷うってことは強い意志はないってことなんだと思います。
なので、噂話や人がいいと言うものにとりあえず乗っかってラクしてみるのもいいんじゃないでしょうか。子育てや教育って真面目にやろうとするといくらでも考えられるし投資もできるけど、ぶっちゃけ、何が正解か誰にもわからないですよね。だから、できるだけラクな方向に進む省エネ路線もありなのかなと。ということで、僕は自分の人生や生活については思考停止して勝手にいろんな悩みを削ぎ落としています。
確かに子育てにおいて何が正解かはあとになって気づく事もありますよね。
子供が幼稚園に通う前は第一子で何をすべきかわからないので周囲のやる事に乗っかっていた部分もありました。
その結果、自分の家庭に合う事と合わない事が見えてきました。まずは周囲に乗って子育てをやってみる。そしてやってみた結果どのようにするのが自分の家庭に合うのかを見極める事が大事だと思いました。
我が家にとってとりあえず習い事をやらせてみるというのをしてきた事もあるけど、その中に本人の興味・関心がない習い事もあって親子共々疲れた事もありました。
それは何も習い事をさせなければ気づかなかった事です。
だから子供が興味を持って強くやりたいと何か月も言い続けるもの以外はやらせない事にしました。
それから教育費に対する費用対効果は気にするのでちょっとずつ教育費は投資して子供の様子を見ながらやり方を考えて行こうとも思いました。
↓我が家が利用中の教材。
非認知能力のために結局は何をすれば良い?
Q. 非認知能力が大事と言われても、結局どうしたらいいのでしょうか?
非認知能力が一番重要とか勉強ができるだけじゃ意味がないと子育て本などには書いてあります。特に秀でた能力がなさそうなら勉強くらいはできた方がいいのかなと思うのですが……。(34歳/3歳男の子・0歳女の子)
A. 非認知能力とは、テストの点数に飽きた学者や現実逃避したい親が飛びつく流行みたいなもの。
非認知能力、要は「試験の点数だけが人の価値じゃない。自制心、やり抜く力や社会性などが大事」という話はキャッチーなのでメディアでもよく見かけます。
ただ、500近くの非認知能力に関する研究を総合した最近の調べでは、分析が適当なものがほとんどで、非認知能力が将来の収入や幸福度にはっきりとした影響を持っているという証拠はないのだそうです。
「非認知能力は短い目で見た勉強には効かないけれど、長い目で見たときに社会で生き抜く力には重要」というストーリーがよく語られますよね。でも、そもそも長い目で見た効果を測ろうとすると、何十年も待たなければならず、待ってる間に社会は様変わりしちゃいます。その間に他の様々な要因もノイズとして入ってくるので、本当に非認知能力が効いているかを検証するのはとても難しいんです。
そもそも非認知能力って定義も曖昧だし怪しげな話も多いので、気にしすぎない方がいいと思います。
私も勉強はできるに越したことはないと思うのですが、いろんな場所でいろんな人を見てきた結果、勉強しかできないのは不幸なことだと思うので幼児のうちは非認知能力についても気を配ろうと思います。
小学校に上がったら大きく性格は変わらないからね。そして子供の学力は小学校高学年ぐらいでだいたい決まるからね。それまでどのようなスケジュールで学習に取り組めるかだけだと思います。
勉強だけできても就職試験で失敗してしまったら最もコスパが悪い努力だと感じます。
だからこそ勉強もできる子を目標にしたいと思います。