命名騒動「悪魔くん」と「王子様」は今

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ついにキラキラネームを制限する法案制定へ

これからの社会、行き過ぎたキラキラネームは規制の対象になりそうです。

法務大臣の諮問機関は2日、戸籍の氏名に「読み仮名」をつける法の改正に向け、要綱案をまとめました。それによると、氏名の読み仮名は「一般に認められているものに限る」という規定を設けるということです。

「一般に認められる」の線引きは、どこなのでしょうか。現状、想定される例をあげてみます。

「騎士」 読み仮名「ナイト」

「太郎」 読み仮名「マイケル」

「ナイト」は、漢字と外国語の意味が関連づけられるということで、認められる可能性が高いですが、「マイケル」は漢字との関連性がないため認められない見通しです。

ほかにも、受理されない可能性のある読み仮名もあるようです。

「高」と書いて「ヒクシ」と読む場合、漢字の意味とは反対なので、認められない可能性が。また、「太郎」と書いて「ジロウ」と読む場合も、読み違い書き違いか判然としないので、認められない可能性があります。

「悪魔くん」命名騒動

私が子供の時には1993年に「悪魔くん」とつけようとした親がニュースで話題になり、物議を醸していましたね。

命名する父親によると

「珍しい名前だから人の記憶に残る。人の記憶に残り、人が集まる。そうなれば普段出会わない人と出会う確率も上がるし、いろんな良い経験もできると思うんですよ」

「悪魔は悪の世界で最強。何かでトップになる、そんな子供に育ってほしいから」

一度は受理されましたが、東京法務局が親権濫用として不受理にしました。東京法務局のやり方に納得ですね。子供がつけられて嬉しい名前をつけてあげましょうよ。

そしてこの話は終わらなかった・・・

悪魔くんの両親は東京家庭裁判所・八王子支部に不服を申し立て、なんと裁判で勝訴してしまいます。

悪魔くん本人はどのように思っているのでしょうか。

悪魔くんはその後世間の願いが通じたのか最終的には「悪駆くん」という名前に。

悪駆くんが3歳の頃、両親は離婚し父親も覚せい剤で逮捕されます。その後も刑務所に出たり入ったりを繰り返しています。

悪駆くんは養育する人がいなくなった事から施設で育ちます。

2006年に週刊誌が悪駆くんにインタビューをしています。インタビュー当時はサッカーを夢中にやっていて将来はにサッカー選手になりたいと語っています。

現在の情報は出てきませんが、幸せに暮らしているといいですね

悪魔くんは読めるけど、もちろんこれも規制法案でいいのよね?法案で読み方の事ばかり言われてるけど自分がつけられたら悲しくなる名前だから。と思ったら「人の名前としては違和感のあるキャラクターの名前」も対象なのね、これから生まれてくる子たちも安心ですね。

キラキラネームをつけた親

キラキラネームをつけた親に対して偏見はないけど、たまにこういう名前をつける親だから仕方ないのかなって思ってしまう親も数は少ないけどいるね。一見社交的で付き合いやすそうなんだけど・・・

そしてキラキラネームをつけられた本人は地元で有名人です。人口が多いエリアだというのに。

誰からも読みやすい名前をつけるって配慮は必要だと思う。子供の方も確認ばかりされてぐったりだよね。説明能力は身に付きそうだけど・・・

それとニュースで事件や事故の犠牲になる子の名前もなぜかキラキラネームが多いよね。

たとえば救急搬送でキラキラネームの子が運ばれた場合、名前の確認に時間がかかってしまうからその点でも不利なのだそう。命を救うのに一分一秒を争う場合、わかりやすい名前が無難ですね。

キラキラネームをつけられた「星野王子様」の現在

命名当時は星野家に生まれた「王子様」くん。その名も星野王子様くん。母親は「自分にとっての唯一無二の存在。私にとっての王子様」という想いを込めて命名しました。その後は両親が離婚して赤池さんに。

ですが命名された本人はずっとこの名前を恥ずかしいと思って生きてきました。

初対面の時にからかわれたり、カラオケ店などで会員証をつくろうとすると「本名ですか?」と疑われる事もあったそうです。ショッピングモールでも知らない人から「あっ、王子様だ」と言われて地元ではちょっとした有名人に。

手紙が届く時には宛名が「星野王子様様」っていうのもかわいそうだな。

そんな名前で苦労をしてきた王子様くん。中三の時に転機が訪れます。

大好きな「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の漫画で登場人物が改名するエピソードに感銘を受け、自身で改名手続きについて調べました。

大学に入る前までには変えたいと思い、2019年2月、ついに名前変更を甲府家庭裁判所に申し立てました。

申請書には「みじめな思いをした経験があるので、これからの長い人生でこのようなことが起こらないように」と改名の理由を記載しました。

3月5日に承認され、3月7日に役場に行き、「肇」という新たな名前を登録しました。

「肇」を名付けた理由は、尊敬する僧侶・友人からの提案や貧困問題を専門にした経済学者・河上肇を尊敬する事から決めたようです。

山梨でキラキラネームを理由とした改名は俺が初らしいがこれからは判例があるので十字架を背負った仲間のみんなも希望を持って改名チャンレジしてくれ

— あかいけ (@akaike_hardtype) March 7, 2019

キラキラネームを付けられながらも自ら道を切り開きましたね!素晴らしい若者です。

さいごに

親がつけた名前を子供が気に入るとは限らない。大人になったら子供が改名できるような制度もあるといいですね。

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